
エネファームを検討しているけれど、ガス代が気になっている方も多いのではないでしょうか。実は、エネファームを設置すると従来よりもガス使用量が増加し、ガス代が月々3,000円から7,000円ほど上昇するケースが一般的です。
しかし、この数字だけを見て「損をする」と判断するのは早計です。エネファームは自宅で発電するシステムのため、電気代が大幅に削減されます。つまり、ガス代と電気代をトータルで見たときに、本当にお得かどうかが判断できるのです。
本記事では、長年にわたりエネルギー業界の現場で数千件の導入事例を見てきた知見をもとに、エネファームのガス代の実態と、導入後の光熱費を最大限抑えるための実践的な方法をお伝えします。「導入したものの思ったより光熱費が下がらなかった」という失敗を避けるため、データに基づいた客観的な情報と、実際の利用者の声を交えながら解説していきます。
■エネファームとは?発電の仕組みとガス使用の関係
エネファームは、都市ガスやLPガスから取り出した水素と、空気中の酸素を化学反応させて電気を作り出す家庭用燃料電池システムです。同時に、発電時に発生する熱を利用してお湯を沸かすため、「コージェネレーション(熱電併給)システム」とも呼ばれています。
従来の発電所では、発電時に発生する熱の多くが捨てられていましたが、エネファームは自宅で発電するため、その熱を無駄なく給湯や暖房に活用できます。エネルギー利用効率は約95%と非常に高く、環境にも優しいシステムです。
【エネファームがガスを使う2つの理由】
エネファームでガス使用量が増える理由は明確です。
- 発電のためのガス使用:水素を取り出すために都市ガスやLPガスを改質装置で処理します。この過程で常にガスを消費します。
- 補助熱源としてのガス使用:エネファームだけでは家庭のすべての給湯需要を賄えないため、従来のガス給湯器が補助熱源として併用されます。お風呂を沸かすときや、複数の場所で同時にお湯を使うときなどは、ガス給湯器も稼働します。
つまり、エネファームは「発電」と「給湯」の両方でガスを使用するため、給湯のみにガスを使っていた従来のシステムと比べて、ガス使用量が増加するのは当然の結果なのです。
【エネファームの発電能力】
一般的な家庭用エネファームの定格発電出力は0.7kW(700W)です。これは、LED電球約35個分、またはノートパソコン7台分程度の電力に相当します。24時間稼働することで、1日あたり約10~16kWhの電力を発電できます。
一般家庭の1日の電力使用量が約10~15kWh程度ですから、エネファームだけで家庭の電力需要の大部分をカバーできる計算になります。ただし、エアコンやIHクッキングヒーター、電子レンジなど瞬間的に大きな電力を使う機器を使用する際は、電力会社からの電気も併用します。
■エネファームのガス代は実際どれくらい上がる?データで見る現実
エネファーム導入後のガス代について、具体的な数字を見ていきましょう。ガス使用量の増加は家庭の生活パターンや使用状況によって変動しますが、一般的な傾向は以下の通りです。
【4人家族の場合のガス使用量比較】
| 項目 | 従来システム | エネファーム導入後 | 増加量 |
|---|---|---|---|
| 月間ガス使用量 | 約40㎥ | 約65~80㎥ | +25~40㎥ |
| 月間ガス代(都市ガス) | 約7,000円 | 約11,000~14,000円 | +4,000~7,000円 |
| 月間ガス代(LPガス) | 約12,000円 | 約18,000~24,000円 | +6,000~12,000円 |
※料金は目安です。ガス会社や料金プラン、地域によって異なります。
都市ガスの場合、月々のガス代は約4,000円から7,000円の増加となります。年間では約48,000円から84,000円の増加です。LPガスの場合は都市ガスよりも単価が高いため、増加額もより大きくなります。
【季節によるガス使用量の変動】
エネファームのガス使用量は季節によっても大きく変動します。
- 夏季(6~8月):ガス使用量は比較的少なめ。給湯需要が減るため、月50~60㎥程度
- 冬季(12~2月):ガス使用量が最も多い時期。暖房や給湯需要の増加で月80~100㎥程度
- 春秋(3~5月、9~11月):中間的な使用量。月60~70㎥程度
冬場は夏場と比べて1.5倍から2倍近くのガスを使用することも珍しくありません。これは暖房用の給湯需要が増えることと、外気温が低いため発電効率を保つためにより多くのガスが必要になるためです。
【単身・2人世帯の場合】
- 従来のガス使用量:月20~25㎥
- エネファーム導入後:月35~50㎥
- ガス代の増加:月2,500~4,000円程度
世帯人数が少ない場合でも、エネファームを稼働させるための基本的なガス使用量は変わらないため、人数に比例してガス代が削減されるわけではありません。むしろ、世帯人数が少ない家庭ほど、ガス代増加の割合が大きくなる傾向があります。
■エネファーム導入で電気代はどう変わる?削減効果を検証
ガス代が増加する一方で、エネファームの最大のメリットは電気代の大幅な削減です。自宅で発電することで、電力会社から購入する電気量が減少します。
【4人家族の電気代削減効果】
| 項目 | 従来 | エネファーム導入後 | 削減額 |
|---|---|---|---|
| 月間電力使用量 | 約400kWh | 約400kWh(変わらず) | – |
| 月間購入電力量 | 約400kWh | 約100~150kWh | -250~300kWh |
| 月間電気代 | 約12,000円 | 約3,500~5,000円 | -7,000~8,500円 |
※電力会社の料金プランや使用時間帯によって異なります。
エネファームが1日に約10~16kWhを発電するため、月間では300~480kWhの電力を自家発電でまかなえます。これにより、電力会社から購入する電力量が大幅に減少し、電気代も月7,000円から8,500円程度削減できるのです。
【発電量と使用電力のバランス】
エネファームは24時間ほぼ一定の出力で発電を続けますが、家庭の電力使用量は時間帯によって大きく変動します。
- 昼間(10時~17時):在宅していない家庭では電力使用量が少なく、エネファームの発電量が使用量を上回ることも
- 朝夕(7時~9時、18時~23時):電力使用量が多く、エネファームの発電だけでは足りず、電力会社からも購入
- 深夜(0時~6時):電力使用量は少ないが、エネファームは発電を継続
余った電力を蓄えておけるタイプのエネファームや、太陽光発電と組み合わせることで、さらに効率的なエネルギー利用が可能になります。
【電気料金プランの見直しも重要】
エネファーム導入後は、電力会社から購入する電気量が減るため、基本料金や契約容量の見直しも検討しましょう。
- 契約アンペアを下げることで基本料金を削減
- エネファーム向けの特別料金プランへの切り替え
- オール電化プランからの変更
これらの見直しにより、さらに月500円から1,000円程度の削減も期待できます。
■トータルの光熱費:エネファームは本当にお得なのか?
ガス代と電気代の増減を総合的に見て、エネファームが経済的にメリットがあるかを判断しましょう。
【4人家族の光熱費比較(都市ガスの場合)】
| 項目 | 従来システム | エネファーム | 差額 |
|---|---|---|---|
| ガス代 | 7,000円 | 12,000円 | +5,000円 |
| 電気代 | 12,000円 | 4,000円 | -8,000円 |
| 合計 | 19,000円 | 16,000円 | -3,000円 |
都市ガスを利用している4人家族の場合、月々約3,000円、年間では約36,000円の光熱費削減が期待できます。
【LPガスの場合は注意が必要】
LPガスは都市ガスよりも単価が高いため、ガス代の増加額も大きくなります。
- ガス代の増加:月8,000~10,000円
- 電気代の削減:月7,000~8,500円
- 差し引き:月500~3,000円の削減(または増加の可能性も)
LPガスの場合、地域やガス会社によって料金に大きな差があるため、事前にシミュレーションを行うことが非常に重要です。場合によっては、光熱費がほとんど変わらない、あるいはわずかに増加するケースもあります。
【初期投資の回収期間】
エネファームの導入には、本体価格と設置工事費を含めて約150万円から200万円の初期費用がかかります。国や自治体の補助金を利用しても、実質負担額は100万円から150万円程度です。
月3,000円の光熱費削減の場合
- 年間削減額:36,000円
- 回収期間:約28~42年
この計算から分かるように、光熱費の削減だけでは初期投資を回収するのは現実的ではありません。エネファームは以下のような付加価値も含めて総合的に判断する必要があります。
エネファームの付加価値
- 停電時でも発電・給湯が可能(一部機種)
- 環境貢献によるCO2削減効果
- 住宅の資産価値向上
- エネルギー自給率の向上
これらの点を含めて、単なる経済性だけでなく、エネルギーセキュリティや環境意識の観点からも価値を見出せる方に適したシステムと言えます。
■エネファームのガス代を抑える5つの実践的なコツ
エネファームを導入した後も、使い方次第でガス代をさらに抑えることができます。現場で蓄積された実践的なノウハウをご紹介します。
【コツ1:貯湯タンクのお湯を効率的に使う】
エネファームは発電時の熱でお湯を作り、貯湯タンクに貯めています。このお湯を最大限活用することで、ガス給湯器の使用を減らせます。
- 朝の洗顔や食器洗いは貯湯タンクのお湯を優先的に使う
- お風呂の時間帯を工夫して、貯湯量が多い時間帯に入浴する
- シャワーよりも浴槽にお湯を張る方が効率的(追い焚きが少なくなる)
これだけで月500~1,000円のガス代削減が期待できます。
【コツ2:発電効率の高い運転モードを選択する】
エネファームには複数の運転モードがあり、家庭の生活パターンに合わせて選択できます。
- おまかせモード:自動で最適な運転を行う
- 発電優先モード:電力使用量が多い家庭向け
- 給湯優先モード:お湯の使用量が多い家庭向け
在宅時間が長く、日中も電力を使用する家庭では「発電優先モード」が効率的です。逆に、昼間は不在で朝夕のみ在宅する家庭では「給湯優先モード」の方がガスを無駄にしません。自分の生活パターンに合ったモードを選ぶことで、月300~800円の差が出ます。
【コツ3:定期メンテナンスで効率維持】
エネファームは精密機器であり、定期的なメンテナンスを怠ると発電効率が低下し、余計なガスを消費してしまいます。
- 年1回の定期点検を必ず受ける
- フィルターの清掃を定期的に行う
- 異音や異臭があればすぐにメーカーに連絡
メンテナンス費用は年間2~3万円程度かかりますが、効率低下によるガス代の増加を防げるため、長期的にはコスト削減につながります。
【コツ4:お湯の使用タイミングを集中させる】
お湯を使用するタイミングが分散していると、その都度ガス給湯器が稼働してガスを消費します。
- 洗濯、食器洗い、入浴などのお湯を使う家事を時間帯を集中させる
- 家族の入浴時間をなるべく連続させる
- 追い焚きの回数を減らす
これにより補助給湯器の稼働を最小限に抑え、月400~700円程度のガス代削減が可能です。
【コツ5:冬季の設定温度を見直す】
冬場はガス使用量が最も増加する時期です。給湯温度の設定を見直すだけで大きな効果があります。
- 給湯温度を42℃から40℃に下げる
- 床暖房の設定温度を1~2℃下げる
- 使用していない部屋の床暖房はオフにする
給湯温度を2℃下げるだけで、冬季のガス使用量を5~10%削減できます。これは月500~1000円の節約に相当します。
5つのコツを実践した場合の削減効果
それぞれのコツを実践することで、合計で月2,000~3,500円程度のガス代削減が可能です。エネファーム導入によるガス代増加分の半分程度を相殺できる計算になります。
■エネファーム導入で失敗しないための6つの注意点
現場では、エネファームを導入したものの期待通りの効果が得られなかったという声も少なくありません。失敗を避けるための重要なポイントを押さえておきましょう。
【注意点1:現在の光熱費が低い家庭は要検討】
すでに光熱費が月15,000円以下の家庭では、エネファーム導入による削減効果が限定的です。
- 単身・2人世帯
- 日中ほとんど在宅していない家庭
- すでに省エネ設備を導入している家庭
このような家庭では、初期投資に見合うメリットが得られない可能性が高いため、慎重に検討が必要です。
【注意点2:LPガスの料金を事前に確認】
LPガスは都市ガスと比べて単価が1.5~2倍高く、さらに地域やガス会社によって大きな価格差があります。
導入前に必ず行うべきこと
- 現在のLPガス単価を確認
- エネファーム導入後の想定ガス使用量でシミュレーション
- 複数のガス会社で見積もりを取る(切り替え可能な場合)
LPガスの場合、思ったほど光熱費が下がらないケースが多いため、特に慎重な判断が求められます。
【注意点3:住宅の断熱性能も重要】
古い住宅や断熱性能が低い住宅では、暖房効率が悪く、エネファームの効果が十分に発揮されません。
- 築20年以上の住宅
- 窓が単板ガラスの住宅
- 断熱材が不十分な住宅
このような場合は、エネファーム導入前に断熱改修を行うことで、より高い効果が得られます。また、新築やリフォームのタイミングでの導入が最も効率的です。
【注意点4:設置スペースと騒音】
エネファームは室外機と貯湯タンクを設置するスペースが必要です。
必要なスペース
- 幅:約1.2~1.5m
- 奥行き:約0.5~0.7m
- 高さ:約2.0~2.2m
また、運転音は約38~42dB程度(図書館と同程度)ですが、24時間稼働するため、寝室の近くや隣家との境界付近への設置は避けた方が良いでしょう。
【注意点5:メンテナンス費用を忘れずに】
エネファームは定期的なメンテナンスが必須であり、年間2~3万円の費用がかかります。
- 年1回の定期点検:15,000~20,000円
- 10年目以降の部品交換:5~10万円
- 故障時の修理費用:3~15万円
これらの費用も含めて、トータルコストを計算する必要があります。光熱費が削減されても、メンテナンス費用を考慮すると実質的なメリットが小さくなるケースもあります。
【注意点6:耐用年数と更新費用】
エネファームの設計耐用年数は約10~15年です。
- 燃料電池スタックの寿命:約10年
- 本体全体の寿命:約15年
- 更新費用:80~120万円程度
10~15年後には再度大きな費用が発生するため、長期的な資金計画が必要です。また、技術革新により、将来的にはより効率的で安価なシステムが登場する可能性も考慮に入れましょう。
■補助金・優遇制度を活用してコストを下げる方法
エネファームの導入コストを抑えるために、各種補助金や優遇制度を最大限活用しましょう。
【国の補助金制度】
一般社団法人燃料電池普及促進協会(FCA)が実施する補助金制度があります。
- 戸建住宅向け:1台あたり8~15万円程度
- 集合住宅向け:1台あたり12~20万円程度
補助金額は年度や予算状況によって変動するため、最新情報を確認することが重要です。申請は先着順の場合が多く、予算がなくなり次第終了となります。
【自治体の補助金】
都道府県や市区町村でも独自の補助金制度を設けている場合があります。
補助金が手厚い自治体の例:
- 東京都:10~20万円
- 神奈川県:5~10万円
- 大阪府:5~15万円
- 福岡市:10~15万円
国の補助金と併用できる自治体も多いため、合計で20~35万円程度の補助を受けられるケースもあります。自治体のホームページや窓口で確認してみましょう。
【ガス会社の優遇制度】
ガス会社独自の優遇制度も活用できます。
- 初期費用の割引:5~10万円
- ガス料金の割引:月500~1,000円(一定期間)
- メンテナンスパックの割引:年間5,000~10,000円
これらを組み合わせることで、実質的な初期費用を30~50万円程度削減できる可能性があります。
【住宅ローン減税・優遇金利】
エネファームを含む省エネ設備を導入した住宅は、住宅ローンの優遇を受けられる場合があります。
- フラット35Sの金利引き下げ:0.25~0.5%
- 認定長期優良住宅の税制優遇
- ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)補助金:最大100万円
新築やリフォームのタイミングでエネファームを導入する場合は、これらの優遇制度も含めて総合的に検討しましょう。
補助金申請の注意点
- 工事着工前に申請が必要な場合が多い
- 必要書類の準備に時間がかかる
- 予算枠に限りがあり、早めの申請が重要
補助金を活用することで、実質的な初期負担を大幅に軽減できます。導入を検討する際は、必ず最新の補助金情報を確認しましょう。
■各メーカーのエネファーム比較:ガス消費効率の違い
エネファームは複数のメーカーから発売されており、それぞれ特徴やガス消費効率が異なります。主要メーカーの特徴を比較してみましょう。
【パナソニック製エネファーム】
パナソニックは家庭用エネファーム市場でトップシェアを誇ります。
特徴
- 発電効率:約40~42%
- 総合効率:約95%
- 貯湯タンク容量:140L
- 停電時自立運転機能あり(一部機種)
ガス使用量の目安(4人家族):
- 月間:約65~75㎥
- ガス代(都市ガス):約11,000~13,000円
パナソニック製は発電効率が高く、ガス消費を抑えながらしっかり発電できるのが特徴です。また、IoT機能により、スマートフォンからの遠隔操作や発電状況の確認が可能です。
【アイシン製エネファーム】
トヨタグループのアイシンが製造するエネファームは、耐久性に定評があります。
特徴
- 発電効率:約39~41%
- 総合効率:約94%
- 貯湯タンク容量:130L
- コンパクト設計で設置スペースが小さい
ガス使用量の目安(4人家族)
- 月間:約68~78㎥
- ガス代(都市ガス):約11,500~13,500円
アイシン製は設置スペースが限られている住宅にも対応しやすく、メンテナンス性も良好です。
【京セラ製エネファーム】
京セラは固体酸化物形燃料電池(SOFC)方式を採用しており、他社とは異なる技術を使用しています。
特徴
- 発電効率:約52~55%(業界最高水準)
- 総合効率:約90%
- 貯湯タンク容量:25L(小型)
- 高効率だがお湯の生成量は少なめ
ガス使用量の目安(4人家族)
- 月間:約60~70㎥
- ガス代(都市ガス):約10,500~12,000円
京セラ製は発電効率が非常に高く、ガス使用量あたりの発電量が多いのが最大の特徴です。ただし、貯湯タンクが小さいため、給湯需要が非常に多い家庭では補助給湯器の稼働が増える可能性があります。
【メーカー選びのポイント】
- 発電重視:京セラ製(電力使用量が多い家庭向け)
- 給湯重視:パナソニック製、アイシン製(お湯をたくさん使う家庭向け)
- バランス重視:パナソニック製(オールマイティ)
- 設置スペース重視:アイシン製(狭小地向け)
ガス代を最も抑えたい場合は、発電効率の高い京セラ製が有利ですが、給湯需要とのバランスも考慮して選ぶことが重要です。
■エネファームが向いている家庭・向いていない家庭
最後に、エネファームの導入が適している家庭と、そうでない家庭を整理しましょう。
【エネファームが向いている家庭】
以下の条件に多く当てはまる家庭は、エネファームのメリットを十分に享受できます。
✓ 4人以上の家族で在宅時間が長い
✓ 現在の光熱費が月20,000円以上
✓ 都市ガス地域に住んでいる
✓ お湯の使用量が多い(お風呂を毎日沸かす、床暖房を使用)
✓ 環境貢献や省エネに関心が高い
✓ 新築やリフォームを計画している
✓ 停電時の備えを重視している
✓ 長期的に同じ住宅に住む予定がある
このような家庭では、年間3~5万円程度の光熱費削減が期待でき、エネファームの導入メリットが大きくなります。
【エネファームが向いていない家庭】
一方、以下の条件に当てはまる家庭は、慎重に検討する必要があります。
✗ 単身または2人世帯
✗ 日中はほとんど在宅していない
✗ 現在の光熱費が月15,000円以下
✗ LPガスで単価が高い(㎥あたり600円以上)
✗ 賃貸住宅や近いうちに引っ越しの予定がある
✗ 初期投資を早期に回収したい
✗ メンテナンス管理が面倒
✗ 設置スペースが確保できない
これらの家庭では、エネファームを導入しても期待通りの効果が得られず、場合によっては導入前よりも光熱費が増加する可能性もあります。
【判断のための簡易チェックリスト】
エネファーム導入を検討する際は、以下の質問に答えてみましょう。
- 年間の光熱費は24万円以上ですか?(月平均20,000円以上)
- 都市ガスを使用していますか?
- 家族が3人以上、または在宅時間が長いですか?
- 同じ住宅に10年以上住む予定ですか?
- 補助金を活用できる見込みがありますか?
- 定期的なメンテナンスを受け入れられますか?
「はい」が4つ以上なら、エネファームの導入を積極的に検討する価値があります。3つ以下の場合は、他の省エネ設備(太陽光発電、エコキュートなど)と比較検討することをおすすめします。
■エネファームのガス代まとめ:導入前に押さえるべき重要ポイント
エネファームのガス代と光熱費について、重要なポイントをまとめます。
ガス代と電気代の変化
- エネファーム導入後、ガス代は月3,000~7,000円程度増加する
- 一方で電気代は月7,000~8,500円程度削減される
- トータルでは月2,000~3,000円程度の光熱費削減が期待できる
- ただし4人家族で都市ガスを使用している標準的なケースであり、世帯人数やガスの種類によって結果は大きく変わる
ガス代を抑える実践的なコツ
- 貯湯タンクのお湯を効率的に使う
- 生活パターンに合った適切な運転モードを選択する
- 定期メンテナンスを怠らず発電効率を維持する
- お湯の使用タイミングを集中させて補助給湯器の稼働を減らす
- 冬季の給湯温度や床暖房の設定を見直す
- これらを実践することで、さらに月2,000~3,500円程度のガス代削減が可能
初期費用と補助金の活用
- 初期費用は150~200万円と高額
- 国や自治体の補助金、ガス会社の優遇制度を活用することで実質負担を30~50万円程度軽減できる
- 光熱費の削減だけで初期投資を回収するには30年以上かかる
- 経済性だけでなく、停電時の備えや環境貢献といった付加価値も含めて総合的に判断することが重要
エネファームが向いている家庭
- 4人以上の家族で在宅時間が長い
- 現在の光熱費が月20,000円以上
- 都市ガスを使用している地域
- 同じ住宅に長期的に住む予定がある
- 環境貢献やエネルギー自給に価値を見出せる
向いていない家庭
- 単身・2人世帯や日中不在がちな家庭
- 現在の光熱費が月15,000円以下
- LPガスで単価が高い地域
- 近いうちに引っ越しの予定がある
- 初期投資を早期に回収したい
エネファームは単なる省エネ設備ではなく、家庭でエネルギーを作り出す「発電所」です。自分の家庭の生活パターンや価値観に合っているかをしっかり見極めた上で、導入を判断しましょう。
