2024年1月のプロパンガス価格動向
サウジアラムコCPの概要
2024年1月CPは620ドルで12月比10ドル上昇
2023年12月31日に発表された1月のサウジアラムコCPは、12月の610ドルから10ドル上がり620ドルとなりました。12月のMB平均価格は、11月の334ドルから25ドル上がり359ドルとなりました。
- 12月:610ドル
- 1月:620ドル(1.64%↑)
サウジアラムコCP推移
暖冬観測にもかかわらず、産ガス国の定期修理の影響でCPがやや上昇しました。
中東の産ガス国の定期修理
定期修理の概要
中東の一部の産ガス国は、1〜3月に輸出基地の定期修理を行います。定期修理とは、プロパンガスの輸出基地の設備を点検・修理するもので、不具合が発生する前に予防的に行われます。以下が今回の予定です。
- サウジアラビア(ヤンブー基地):1月末〜3月初旬
- クウェート(ミナアルアマディのガスプラント):1月〜3月
- アブダビ(ルワイス基地):2月〜3月
これらの輸出基地が稼働を停止することで、中東産プロパンガスの出荷が減少するため、CPが上昇しています。
暖冬の影響
昨年の春に発生したエルニーニョ現象が続いており、冬が暖かくなっています。そのため、CPの上昇はわずかに留まっています。
気象庁の予測によると、春の終わりにかけてエルニーニョ現象が続く可能性は40%、平常の状態に戻る可能性は60%です。暖冬は過ごしやすいですが、真夏日が続くことは避けたいところです。
MB(Mont Bellevue)の価格動向
在庫の減少と価格上昇
12月のMB平均価格は、11月の334ドルから25ドル上がり359ドルとなりました。米国市場では、需要が堅調で全米のプロパン在庫は減少傾向が続いています。このため、MB価格は先月比で25ドル上昇しました。
今後、暖冬による需要の緩和が見られれば、MBの下落も視野に入ってくる可能性があります。
プロパンガスの価格は、産ガス国の定期修理や天候に大きく影響されます。最新の価格動向を注視し、適切な対策を講じることが重要です。に大きく影響されます。最新の価格動向を注視し、適切な対策を講じることが重要です。