2024年2月のプロパンガス価格動向
サウジアラムコCPの概要
2024年2月CPは630ドルで1月比10ドル上昇
2024年1月31日に発表された2月のサウジアラムコCPは、1月の620ドルから10ドル上がり、630ドルとなりました。1月のMB平均価格は、12月の359ドルから66ドル上がり、425ドルでした。
- 1月:620ドル
- 2月:630ドル(1.61%↑)
サウジアラムコCP推移
2月のCPは、OPECの自主減産にもかかわらず、暖冬の影響でわずか10ドルの上昇にとどまりました。
OPECの減産と原油価格の影響
OPECプラスの自主減産
OPECプラスは、2023年6月の第35回閣僚級会合で決まった協調減産の規模を2024年末まで維持することを2023年11月の会合で合意しました。さらに、2024年2月には7カ国が追加で自主減産を表明し、減産量は過去最大の約220万バレルに達しました。
暖冬の影響
しかし、極東地域の暖冬がCPの上昇を抑えました。東京の1月の平均気温は7.1℃と昨年の5.7℃よりも1.4℃高く、エルニーニョ現象が続いているためです。
非OPEC諸国の増産
一方で、非OPEC諸国の原油産出量は増加しています。米国、メキシコ、カナダ、英国、ノルウェーなどの産出量は、1965年の日量1,809万バレルから2021年に日量5,813万バレルまで伸びています。アンゴラも2023年12月にOPECを脱退し、産出量を増やしています。
MB(Mont Bellevue)の価格動向
大寒波による在庫減少と価格上昇
1月のMB平均価格は、12月の359ドルから66ドル上がり、425ドルとなりました。1月中旬から米国全土に大寒波が直撃し、気温がマイナス40℃を超える地域もありました。寒波の影響で製油所の稼働率が低下し、プロパンガスの暖房需要が増加したため在庫が激減。これにより、モントベルビューのプロパンガススポット価格が高騰しました。
プロパンガスの価格は、OPECの減産や天候、非OPEC諸国の動向に大きく影響されます。最新の価格動向を注視し、適切な対策を講じることが重要です。