プロパンガス価格の動向:CPとMBの影響
プロパンガスの価格は、毎月変動するCP(サウジアラビアでの船積み価格)と米国のMB(Mont Bellevue)に影響されます。これにより、日本全国のプロパンガス会社も価格を調整しています。消費者としても、これらの価格動向を注視することが重要です。
2024年7月のCP価格
2024年7月のサウジアラムコCPは、6月と同じ580ドルで据え置かれました。6月30日に発表されたこの価格は、6月の580ドルと同額です。6月のMB平均値は5月の362ドルから33ドル上昇し、395ドルとなりました。
- 6月:580ドル
- 7月:580ドル(0.00%)
サウジアラムコCPの推移
7月のCPは、上昇要因と下落要因が拮抗し、580ドルに据え置かれました。
上昇要因:
- 行楽シーズンの到来:夏の行楽シーズンが早まり、燃料需要が増加。
- ウクライナ戦争:ウクライナのロシア石油施設攻撃により、原油供給が減少。
下落要因:
- 中東情勢の膠着状態:イランとイスラエルの緊張緩和。
MBの価格動向
6月のMB平均値は395ドルで、5月の362ドルから33ドル上昇しました。米国市場でのプロパンガス生産量は順調に増加しているため、原油価格が落ち着けばMBも下がると予想されています。
CPとMBの関係
プロパンガスの料金は、以前はCPに100%連動していましたが、2017年以降はMBにも連動するようになりました。現在の比率はおおむねCPが70%、MBが30%です。この比率は、元売り会社の方針により若干異なる場合があります。
CP(Contract Price):
- サウジアラビアのサウジアラムコ社が決定する価格。
- $/t(トンあたりのドル建て)で取引される。
MB(Mont Bellevue):
- 米国テキサス州モントベルビュー市での取引価格。
- 米国全土で生産されたプロパンガスが集められ、精製される場所。
CPは月単位での価格ですが、MBは毎日取引されており、前月の平均値が確定値として利用されます。
消費者としては、これらの価格動向を把握し、賢くガス料金を管理することが求められます。